「お飲み物はいかがですか?」
スーツを着た執事さんが、お酒の乗ったお盆を私たちに差し出した。
シーラは受け取っていたけど、私は遠慮した。
あまりお酒は強くないし…。
「リリスはお酒駄目なの?」
「あまり強くないんだ」
「そっか」
ピンクのさくらんぼが乗ったカクテルをクイっと飲み干す。
私ならそれだけで酔ってしまうだろう。
一気飲みしても平気なシーラに感心してしまう。
「はぁー、本当に窮屈ね~。舞踏会って。
ほんとに絵本の中に居るみたいにきらびやかだわ」
シーラは目を伏せてながら、中央で踊っている人たち見ている。
ソファーに深く座って、頬杖を付く姿も実に色っぽい。
こんな人の隣に座る私は、どんな風に見えるんだか。
同じ女として恥ずかしいよ、全く…。

