「えっ」 奏馬くんは目を大きくして 私を見た。 ここまで言ったら 伝える他ないよね…… 私に上手い言い訳なんて 思い付かない。 「私……」 ねぇ、奏馬くん ちゃんと伝えるから どうか変わらない笑顔を 私に見せてね? お願いだから…… 私の気持ちを知って 離れていかないで―――。 「私……好きなの」 「え……」 「補習で会うようになって 少しずつだけど奏馬くんを知ってくうちに憧れから好きになってた…」