背中。 壱 (更新中)


「・・ゆ・うめいな?」

「有名・・か、まぁ有名なのかもな。良い意味かわわかんねーけど」

笑って話す彼はどこか、楽しそう。


いや、私は全然楽しくないけど・・・。
本当に有名なレン先輩なんだ・・・。


どれくらい有名か知らないけど

あのサナが知っているくらいだし・・
ユウヤが憧れるくらいな人。



・・・普通に考えて何で、目の前に居るんだ?


「・・あ、そうなんですか・・。なっ、なんて呼んだらいいですか?」

「あー、なんでもいいよ・呼び捨てでもいいし」

呼び捨てはまちがっても出来ません。
かといって、私の直属の先輩じゃないし・・・

「じゃぁ、レンさんでいいですか?」

「あぁ」



レンさん・・・・は、タバコを吸いながら目を見て話す。



なんだか不思議・・・。
不思議すぎておかしい。
おかしすげて気持ち悪いくらい。


普通の中学生がこの人とかかわることがあるのだろうか?
それが、一緒にご飯を食べに行った・・・となったら、それはやはり問題なのかも・・・?


どれくらい凄いか、どんな人なのか分からないけどなんだか意味不明な時間が続いた。