背中。 壱 (更新中)


ダイの家に着きいつものように、インターホンを押す。


いつもと違う自分に私が緊張してて、なんだか笑える。
中から聞こえる足音。


ーーーーガチャ

「・・・ッサク・・・ラ?」


まるで、放心状態の様に固まっているダイ。
え・・・?そんなに、似合わなかった?


「・・・おはよ?って、もう夕方か」

「・・・」

「・・・」

「・・・ダイ?聞いてる?固まってるけど・・・あ、やっぱり変だよね?」

苦笑いしながら、自分の服を見る。
苦笑いしてみたけど、尚も放心状態のダイ。

「・・・ッィ」

「ん?」

「ヤバい、サクラ超やべぇ」

やっと、笑った。くしゃって、私が好きな笑い方。
ん?なにが・・・?

「なにが、やばいの?」

「なに、その格好!髪型もじゃん。やべぇよ、超可愛いから」


え?まじ?今、可愛いっていった?
お世辞じゃないよね?


・・・そんな事、考える間もなく私はダイの腕の中に居た。
そんなに、強く抱きしめられたらせっかくの髪型が・・・ってぐらい、抱きしめてくるダイ。