背中。 壱 (更新中)


なんだか、現実的じゃない単語ばかり並べさせられても……


私が、思ったこと……

「その人って暴走族?」
「……バカじゃないの?違うに決まってんでしょ」


決まってるのか……
トップとか言ったら、私の中では“暴走族”ってイメージしかない。


ーーー 一体誰なんだろう?


「大体、今の時代暴走族って……どんだけ古い考えしてんの?
レン先輩は、なんてゆーか……暗黙の了解でみんなが、慕ってるらしいよ?」

「……ふーん」

「私もよく知らないんだけど、タイガが憧れてるみたいでさ
……いっつも、話してくんの!
んまぁ、そのタイガも喋ったことは、ないらしいよ?」

「……ふーん」

暴走族じゃないんだったら、一体なんなんだろう?って、思ったけど


余りのサナの勢いで、聞けなかった。

「私もさ、何回か見たことあったけど…あんな真近ですれ違ったのは、初めてだよ!!
近くで見ると、やっぱりデカいね~」


相当嬉しかったのか、興奮してるのかサナがいつも以上に喋る。