立ち上がり動き出そうとした私の足は止まった。
「……おい」
背後から聞こえる声。
低くて声だけで威圧感がある。
……なに?もしかして、ヤバい感じ?
そうとう怖い感じがする……
ここは路地裏だ。路地裏で話掛けられるって……
やっぱりここに来るべきじゃなかった?
てか、私に声を掛ける目的は?
てかてか、そうゆう人達って夕方から行動するの?
てかてかてか…………
「……シカトすんな、お前だ」
威圧感ある声から浮かび上がった、疑問を超消しにされた。
この状況からして話掛けてるのは、おそらく私。いや………絶対私。
無視して逃げる手もあるが…もしかしたら凄く凄くもしかしたら、知り合いかもしれない。
だからそーっと振り向いた。


