背中。 壱 (更新中)


立ち上がり動き出そうとした私の足は止まった。

「……おい」

背後から聞こえる声。
低くて声だけで威圧感がある。

……なに?もしかして、ヤバい感じ?
そうとう怖い感じがする……

ここは路地裏だ。路地裏で話掛けられるって……


やっぱりここに来るべきじゃなかった?

てか、私に声を掛ける目的は?

てかてか、そうゆう人達って夕方から行動するの?

てかてかてか…………

「……シカトすんな、お前だ」

威圧感ある声から浮かび上がった、疑問を超消しにされた。


この状況からして話掛けてるのは、おそらく私。いや………絶対私。


無視して逃げる手もあるが…もしかしたら凄く凄くもしかしたら、知り合いかもしれない。

だからそーっと振り向いた。