ココアを飲んだ後、お風呂を貸りてダイの大きめなのスエットを来てベッドに入った。
ベッドに一緒に入ったダイ。
そしてダイに抱きしめられた。向かい合わせになっているからダイの心臓の音が聞こえる。
ダイにも聞こえているのかな……?
多分、私の心臓の音はものすごい早さだと思う。ダイが近くにいるだけでドキドキする。
「……サクラ?」
優しい声で私を呼ぶ。
「なに?」
「今日もお袋さんだったんだろ?あんまり気になすんなよ。……俺がいるからな。」
「……うん。」
ダイの声はどこまでも優しかった。
“俺がいるからな”って言葉が私を安心させた。
ーーーでもね、今日はあの母親じゃないんだ。
“うん”って言った自分を責めたくなる。
せっかくのダイの優しいさを踏みにじむようにしてるんだ……
これ以上ダイに本当のこと言ったら自分が惨めになるから言えないよ……。
ゴメンね……
少しすると寝息が聞こえてきた。
ダイは寝たらしい。私は寝れる昨日がしなかった。
その後色々考え込んだ。