2人は部屋の中に入った。
ダイの家は2部屋しかない。
でも、1人暮らしのダイにとっては広いくらいだって前に言ってた。
いつみても綺麗な部屋……。
アパート自体は古いけどダイの部屋はその古さを感じさせない。
「サクラ、今まで遊び?」
キッチンでいつものようにココアを作ってくれているダイが言った。
「あ、バレた?」
「バレたって……いかにも遊んでましたって格好だろ?」
「………だよね~」
苦笑いしかできない私にダイは
ココアをそっとテーブルに
置いてくれた。
「あんま、足だすなよ~?」
私のミニスカートから出る足を見てダイは意地悪そうに言う。
「わかってますー。太い足で悪かれたねぇ~」
「ちーがーう。中学生のサクラがこんな足だして変なオヤジに声かけられてら俺キレるよ?」
まただ。
ダイは私のことをきずかって優しいくて
暖かい言葉をくれる。
「ふふ…大丈夫だよ?心配しないでね」
そうやって微笑むとダイも
微笑んでくれた。


