背中。 壱 (更新中)



イライラMAXだった私が、この台詞でどこかの線がブチっと切れた。



音は聞こえてないかもしれないけど、私は体内で線が切れるのがはっきりと、分かった。




「常識ねぇのはあんたじゃん・・・・」



つい、口から漏れてしまった言葉。
凄く小さな声だったけど、神経質な沢村にはきっちりと届いていたらしく、後悔することになる。



「誰だ!?今喋ったの?」



私の周りに座っていた生徒は、私だと分かっているからこれから起こることに、ビクビクしている。



当の私は、うわー聞こえてたのかよ・・・と、少し焦った。



ここで、私がいつもの不良少年たちみたいに沢村とバトルするの?普段いい子な私が?
若干人気者だと自負している私が?





もう、この状況で「いいえ、私じゃありません」と言っても、いくら周りが私の味方をしてくれても無理がある。



それに、ムカついたのはあんなにも優しくて勇気を出して人助けをした、アユミをけなしたことだ。




それは、友達として許せない。多分それは、みんな同じだと思うがイライラしていた私は、口に出ちゃったんだ。





ーーーいいもよ、もう。



腹をくくろう。
この際、言いたかったことを全部言おう。
不良少年ユウヤになりきろう。


別に先生に怒られたって、卒業まであと何日かしかないんだし高校にも響かない。最悪、学校来なくてもいいんだ。



自分でもびっくりする程、この短時間で色んなことを考えれた。これが、ある意味本能なのかもしれない。





だから私は、言った。
ちょっとユウヤの「俺だけど、何か文句あんの?」真似をして。




「私ですけど?」