イライラMAXだった私が、この台詞でどこかの線がブチっと切れた。
音は聞こえてないかもしれないけど、私は体内で線が切れるのがはっきりと、分かった。
「常識ねぇのはあんたじゃん・・・・」
つい、口から漏れてしまった言葉。
凄く小さな声だったけど、神経質な沢村にはきっちりと届いていたらしく、後悔することになる。
「誰だ!?今喋ったの?」
私の周りに座っていた生徒は、私だと分かっているからこれから起こることに、ビクビクしている。
当の私は、うわー聞こえてたのかよ・・・と、少し焦った。
ここで、私がいつもの不良少年たちみたいに沢村とバトルするの?普段いい子な私が?
若干人気者だと自負している私が?
もう、この状況で「いいえ、私じゃありません」と言っても、いくら周りが私の味方をしてくれても無理がある。
それに、ムカついたのはあんなにも優しくて勇気を出して人助けをした、アユミをけなしたことだ。
それは、友達として許せない。多分それは、みんな同じだと思うがイライラしていた私は、口に出ちゃったんだ。
ーーーいいもよ、もう。
腹をくくろう。
この際、言いたかったことを全部言おう。
不良少年ユウヤになりきろう。
別に先生に怒られたって、卒業まであと何日かしかないんだし高校にも響かない。最悪、学校来なくてもいいんだ。
自分でもびっくりする程、この短時間で色んなことを考えれた。これが、ある意味本能なのかもしれない。
だから私は、言った。
ちょっとユウヤの「俺だけど、何か文句あんの?」真似をして。
「私ですけど?」


