「っサクラ?」


ダイの胸から顔を上げると、心配そうにしたダイがいた。
とっさに自分何してるんだろう?って、思う。


「・・・っごめん」



「何で謝るの?てか、大丈夫か?」


「・・・わがんない・」


鼻水をすすりながら喋るからうまく話せない。ダイに、いっぱい言いたいことあるのに。

「とりあえず、中入っていい?」


2人供中に入った。
冷静に考えてみれば、ダイを家に入れるのは初めて。玄関先って言うのはなんどか、あったけど部屋に入れるのは初めてだ。


真っすぐ自分の部屋に招き入れるて、とりあえず座った。


「・・・・で?どうしたの?」


心配そうに聞くから、さっきあったことを話した。
実は、お姉ちゃんもなんだ・・ってことも。
それが、悔しかったか悲しかったかは分からないけど急にダイに、会いたくなったってこと。


ダイは、相槌を打ちながらしっかり聞いてくれた。


それを見て私は、こんなに私の事を気にかけてくれる人がほかに居るか?って、思った。


「サクラ?」


「うん?」

ほとんど話終わった後に、ダイはわたしを抱きしめながら言った。


ダイのいい匂いがする。
いつの間にか温かくなった身体。



「サクラは、俺がいるじゃん。」


「うん。」


「サクラが、こうやって泣きたくなったらいつでも抱きしめてやるから、一人で悩むなよ」


「うん。」


「サクラの親の事も姉ちゃんのことも、他の奴が分からなくたって俺が分かるから大丈夫だ」


「うん。」