素直になれなくて


「でも…」


圭吾の顔が急に真面目になる。


その瞳はまっすぐ私の目を見て…


「お前といると、なんか楽だな」


「え?」


「愛花と話してると楽しい。落ち着く。」


今日初めて話した相手に


そんなこと言われるなんて…。


「これからも、絡んでいこうな!」


「えっ、うん…私でよければ…」


「愛花がいいんだよ!!雨も上がってきたし…じゃあな」


そういって、走っていく金髪頭。


でも、悪い奴じゃないみたいだし…


それに、ドキドキしてる。


「あんな瞳に見つめられるなんて…」


こんなにドキドキしたの、初めてかもしれない。


私は、雨が上がった帰り道を


ゆっくり歩いて帰った。