超適当なホームルームも終わり。


私は速効家に帰る。


「ゲッ…」


外は見事に雨が降っていた。


「どーしよ。傘持ってねえし」


天気予報は、晴れだったじゃん!


嘘つき――――。


「仕方ない…止むまで待つか」


最悪だぁ…今日は帰ってから


録画しておいたドラマ見ようと思ってたのに…。


「はぁ…ホント雨嫌い」


「だよなぁ~。俺も」


「だよね…雨なんて憂鬱」


「うんうん。さげぽよ~」


「さげぽよ~って…うぇ!?」


だ、誰?いつからそこに??


私の隣には、見たことのない金髪頭が…。


「あの…いつからそこに?」


「え、俺?お前がくる前からずっといたよ。」


ウソでしょ…マジッすか…。


「お前の独り言もばっちり聞いてたし」


…うそ。


「てかお前いいキャラしてんなぁ」


クスクス笑う、金髪男。


「俺、立川圭吾。よろしく」


「あ…宮崎愛花。よろしく」


「愛花ね!了解。」