「春――! 決まったぞ! 合コンは柳原女子高校だー」 「は!?」 「早いだろー。あそこはかわいい子が多いからはやくしなきゃ取られちまう。が、今回は春がいるから楽勝、楽勝!」 無駄に饒舌になった友人に俺は憐れんだ目を向ける。 だが、友人は気づかない。 お気楽な奴だよ。 でも、たまには行ってみるのもいいかもしれない。 「おい馬鹿。日にちは何時だよ」 「春ー!? 行ってくれるのか!」 「………」 「どういう風のふきまわしだ?」 「さあな」 「まあいいけどよー。日にちは……」 「24日だよ」