「美羽、誰?」 「生徒会の先輩」 最近の羽田先輩は、何かとあたしの前に現れる。 「美羽ちゃん、一緒にいる人は…?」 「あっ、陸ですか?彼はえっと…」 “友達”って言えばいいのに、一瞬、龍之介先輩の顔がちらついて、言えない。 「もしかして、彼氏?」 「えっ!?」 と、驚いた声をあげるのは、あたしじゃなくて陸。