――キーン、コーン…。 「早く美羽!朝礼始まっちゃう」 「ちょっと待ってよ~」 奈々子ってば、龍之介先輩見たさに、すっかり興奮してるんだから。 「あたしは乗り気じゃないよぉ」 「もう!美羽も、少しは恋しなよ」 呆れ顔の奈々子を、嫌みたっぷりに睨む。 恋ならしてるもん。 あたし、龍之介先輩が気になって仕方ない。 今日も朝礼で、壇上に立つ先輩に、黄色い歓声があがる。 ねえ、みんな、知ってる?