「ふぅん。お前、真面目だなぁ」 陸はそう言って、列の後ろに戻って行った。 いくら、幼なじみの陸でも、言えないのよ。 だって、龍之介先輩のファンて知られた時点で、生徒会に入れなくなるもん。 それに、あたしの場合は、本気の恋じゃない。 ただの憧れ。 あんな完璧な人って、どんな人なんだろうって、興味があるだけなんだから。