先輩は、動かしていた手を止めて、あたしを見る。 「自分が特別だと思った?」 「え…?」 じわじわと、あたしに近付いてくる。 「他の女は入れなかったのに、“あたしは入れた~”って」 「何言ってるんですか…?」 思わず、後ずさりしちゃた。 そんなあたしにはお構いなしに、顔を近づけてくる。 「あの…、ちょっと先輩?」