急に無口になったボクの横顔を彼女がチラチラ見ているのが目を向けなくてもわかる。

外を眺めながらボクは考えていた。

今日は木曜日。

衣替え期間はまだもう少し日にちがある。

その間僕らはずっとペアルックのままだ。

明日からも、たとえどんなに寒くても夏服で来ようと心に誓う。

そうしたら今まで仲のいいただのクラスメイトだったボクと彼女の関係もちょっとは変化するかも知れない。

ボクはステキな予感に胸が踊った。

いつの間にか寒さは感じなくなっていた。




   ―おしまい―