美月、景、亜季
「電話かかってこぉへんなぁ……」
「……せやな……遅いな」
亜季は煙草の火をつけてふかしている。
「まぁ~もう血わけてもろうたんちゃう?」
「あはは!せやな。真緒くんほんまに頭回るもんな」
美月が笑いながら言う。
「とりあえず計画は進んどるって事で乾杯……やな~?」
景の合図で亜季と美月はグラスを合わせた。
皐月
目的
なんだろうか……
剣さんはリビングのソファで寝息を立てている。
「?」
隣の真緒さんの部屋で声が聞こえ、あたしは足を運ぶ。
「大丈夫ですか?」
「あ……ああうん……ありがとう……な?」
「どうですか?気分は?」
「いたって普通や…………ありがとう」
「じゃああたしリビングにいますね」
「ああ、ありがとう」
あたしは扉を閉めた。
真緒さんは顔色も普通だ。
このまま行けば明日には元気になるだろうと、あたしは一安心した。