「いいえ……あたしも最初そうでしたから……」
「とりあえず美月と景は一体なにがしたいんやろか……」
「……今まで気がつかなかったんですか?」
「……気づかないフリしててん……そしたらあの事件が起きて、死体の傍におる美月と景の話を聞いて二人がやっとると確信して、しばらく見張っとったけど……最初はあの二人も人を殺めるなんてことはしてなかったんや……それがだんだんエスカレートして行って、血も一滴も残さないように殺めてまったんや」
「……剣さん純血ですか?」
「ああ……人間界に住んでかなりになんねん。俺はハーフの見張り役として王家から言われとるから」
「……初めて聞きますね」
「ただハーフが悪い事件起こさんように見てるだけやけどな……でもこういう事が起きてしもうて……自分と同じ役目についとる純血は逃げ出したのが10人。他25人は殺された。」
「……それも美月さんと景さんが?」
「それはわからへん……殺されたって事になってんけど……謎の死を遂げた奴もおるし他に美月と景以外にも主要人物がおるかもしれん……けどあいつらの目的がよぉわからへん……」
剣さんは再び悩んでいた。

