「大丈夫です。あたしは特殊なハーフですから他のハーフよりは血が濃いんです」
「それだけじゃ……」
剣さんは残念そうな顔をした。
「美月や景ちゃんに操られてまうんじゃ……」
「はいそうです。けど血をまた新たに混合することによって±になります。操られる事はなくなると思います。けど人間に戻すことはできません。操られたくなかったら……あたしの血をどうぞ」
「……」
数十前はこん感じだった。
「大丈夫か?」
あたしの首筋を見て剣さんが口を開いた。
真緒さんはベッドで眠っている。
「はい、あたしはなんともありません。」
剣さんも真緒さんのベッドの横へ腰を下ろした。
「蓮見つかるとええな……」
「……そうですね」
「……」
「……」
「剣さん吸血鬼ですよね」
「……」
あたしは剣さんの表情をあえてみなかった。
「…………いつ分かったん?」
「同じ、純血の匂いは感じます。でも血の匂いが混じり過ぎてて確信できなかったんです。でも今こうして一緒にいるようになって……わかりました」
「……隠しとくつもりはなかってん……ごめんな……」

