テレビをつけるとニュースがあたしの目に飛び込んでくる。
その時インターホンが鳴ってあたしは玄関へ向かおうとするが窓の外で何かが当たるような音が気になった。
「!?」
音が大きくなってすぐに窓を割って何かが部屋に
飛び込んできた。
床にたくさんのガラスの破片が飛び散っていた。
「?!……蓮!!?」
「……っう……」
中に飛び込んできたのは傷だらけの蓮だ。羽は蜂の巣のようにボロボロになっている。
「どうしたの?!
そんな中でもインターホンはずっと鳴っている。
「……出る……な」
「え」
視線を感じ窓の外を見ると空に数人飛んでいた。
じっとこちらを遠くから見ていた。
「!?……」
腕の中で蓮は静かに息をしていた。それでもインターホンは鳴り止まない。あたしは思い切って扉ののぞき穴を覗いた。
「……」
誰もいない……
「……」
真緒
俺は今日もスタジオへ向かう。
ライブがそろそろ控えているためそのための練習でもある。
スタジオの入り口の前に美月がいた。
自販機の前で座り込んでいるのが見える。

