「なぁ……そんな感じせぇへん？」
「……あ、あぁ……せやね……」
「……言わないんや」
「？！」

俺はその言葉を発した亜季くんの顔を見た。
「え！？なに？」

「……吸血鬼……やって事」
「！？」


俺は俯いた。





















蓮


「二対二……どうする？」

俺の目の前にいるハーフの奴らは立ちすくんでいる。
それに「……」
俺は横目で皐月のえぐられた腕を見たが完全に治っている。
やっぱり、治癒力が普通のハーフとは違う。









王族のハーフはな。





















皐月



何で美月さんと景さんが……
どうして、どうしてわからなかったんだろ……


「……？」

にしても……腕……治るのが早い気する。

気のせいだろうか……。


「美月さん景さん……やめて下さい。これ以上は無意味です」


「無意味かどうかは死んだらわかるんちゃう？」

景は再びすごい速さで殴りかかってくるが、あたしはそれをなんなく交わした。


「っ……ち」


「景ちゃん純血やないなら意味ないて！！！」
「……せやけど俺は……」

「？」


景さんの手は震えていた。


「！？あ」

景と美月はあたしと蓮を一睨みすると空へと飛んで行った。


「……」


あたしの力は一気に抜けた。