「確かにあの中に犯人はいた」
「え!?」

あたしは蓮の言葉に目を丸くした。

「まぁ……近くにいすぎて分からねぇこともあるか」
「?どういうこと?」

蓮はそれだけ言うと伝票を取ってファミレスを出て行ってしまう。


「……?」


どういうこと?

近くにいすぎて?

































俺は目の前にある夜食をじっと見つめつていた。



俺はライブハウスで起きた事を考えていた。




「……」

俺の頭の中で皐月ちゃん達の会話が蘇る。
そして皐月ちゃんたちのあの行動……


死んだ人の近くになんか行けるもんじゃない。


普通の人間で出来ることじゃないよな


「……まさか……な」



























皐月







翌日。朝から真緒さんからメールがありスタジオにきていた。

あたしはいつものように屋上へ降りた。

「!?」

降りた瞬間に屋上の扉がひらいて、あたし足をくじいた。

「っ……たぁ……」

「だ、大丈夫?!」
起き上げてくれたのは剣さんだった。


「こんな所でなにしてん?」


「あ……いえ……朝来てて」
まさか飛んで降りてきたなんて言えないし

「朝……?」