その人はすっごい イケメンだったから・・・

切れ長の二重の目に、
鼻筋の通った鼻、
すごくきれいな肌、

ただそれだけのの単純な理由なんだけど、
すごく見入ってしまった。

しかも、イケメンなのにちゃらくなくて、
硬派な感じだった!
その人が通り過ぎてからも
私は固まったままだった。

すると、
「翼~」と呼ぶ声が聞こえて、
やっと我にかえった。
「何してたの?こんな所で?探してたんだよ~」
この子は、三原菜津。
小学校の時からの親友で、
家も近い、幼馴染なんだ!

「え!?何もしてないよ。ボーっとしてただけ。」
かっこいい人見つけて、
固まってたなんて 言えないよ~。
「あ そうなんだ~。てかクラス分け見た?」
「まだ見てないよ~。」
あの人は何組なんだろ~?とか考えちゃったよ!
も~。意識しすぎだ~!
「じゃ 一緒に見に行こ~!」
「うん。いいよ。」
ああ~ 顔赤くなってないかな~?
菜津に見られたくないよ~!
「翼 早く~。」
「い 今行く~!」
と私と菜津はクラス分けの紙を見に行った。