副会長の秘密




ヤバイっ!
外で話してるってことは、中に来るよね!!?



100円玉を諦めると、財布を取って入り口の方に走った。




でも……



もう…遅かった。





「もう…いるじゃん」




靴を履こうとして玄関に行ったけど、玄関のドアの向こう側には2人くらい(?)の人影がゆらゆらしてて、


ドアの向こう側からは副会長の声が聞こえた。




「ほーら、そんなこと言っちゃダーメ!
俺はミキちゃんが怪我しちゃったから、治療してくるだけだよ?
…ね、いい子だから先に行ってて欲しいな」

「ぶー、ミキばっかりずーるーいー。
でも、…分かったっ、葵くんがそこまで頼むなら!いい子で待ってるー♪」

「うんっ、ありがとう♪ナナちゃん」




…なんていう声が聞こえる。



そんな内にも副会長は、怪我しちゃったミキちゃん?だっけ…


その子を連れてこっちに歩いてくる。




………や、ヤバっ!
見てる場合じゃなかった!!




すぐさま、自分の靴を持つとさっきの広間にダッシュで逃げた。



家具があるのは椅子と机と、自動販売機……


と、ロッカー………?



多分掃除用具が入ってると思われる、木で出来たロッカーが自動販売機の隣にちょこんと設置してあった。




「…さっきは気づかなかった………って、そんなこと言ってる場合じゃないんだ!」



急いでロッカーに入る。



中には案の定、箒とかバケツが入ってて、ギリギリ1人、入るスペースがあってそこに身体を滑り込ませた。



よしっ…、後は見つからないようにしないと……



そう思って、ゆっくりとドアを閉めると



それからすぐに、玄関の方から扉が開く音が聞こえた。




ーーーガチャリ。




「…はーい、んじゃ、ミキちゃん靴脱いでねー」

「はーい」



そう言った副会長の声がボソボソと聞こえると、先に副会長が広間にやって来た。


多分、治療するって言ってたから、先に来たんだと思う……。