副会長の秘密






「こほん…さて問題です。兄貴に告白するには何が必要でしょうか?」




………急に何を。




泣き目になりながら、副会長の問いに答える。




「…それは。…………私には…分かりません」



…だって、その答えを知っていたら、きっとこんなことにはなっていなかったと思うから。

それに…会長にだって告白しているはずだし…。



ぼそぼそと呟いた私に対して、副会長は思っていた回答と違っていたのか、んーと困ったような笑顔を作った。



「…ふーん。分かると思ったんだけどなあー、ザンネン。
………正解は、水野ちゃんの『厄介な事情』を治すこと。が正解」




そう言いながら、私の顔に手を近づけた。




「………!?」




え…う、嘘でしょ……




そう思った瞬間、私の身体は勝手に動いていた。




「…や、やめて下さい!!!!!!」






…パシンッ。



と、渇いた音が部屋に響く。




その音に自分でもびっくりする。




「…え、あ、その………………………」





や……やってしまった。




サーーっと、血の気が引いていくのを感じながらゆっくり副会長の方を見た。




「………。」




副会長は驚いた顔をしながら私が払った手を見つめていた。




ヤバイ。
やってしまった……。