☆★ 「…うん、みなちゃんごめんね。また帰れるようになったら言うから」 そう言いながら顔の前で手を合わせると、みなちゃんは笑って手を振った。 「ふふっ、分かってますから。でわ…亜稀ちゃん、また明日」 靴箱の前で手を振ると、笑って帰っていった。 ……みなちゃん、ほんとゴメンね。 「……よしっ。…私も早く終わらせてさっさと帰らないと」 私は、1度教室に戻って鞄を抱き抱えると、早歩きであの場所に向かった。