副会長の秘密





☆★



あの後、集合時間である2時前に着いて、ギリギリで間に合ったけど……。


どうしても、あの時の副会長が頭から離れなくて、午後はずっと、山を下りながら考えてた。



けど、行き着くところはやっぱり………。




『悲しい』という感情しかなくて。




副会長はモテモテだから、あんなのは馴れてるんだろうけど……。

でも、やっぱり……できることなら。







『…あんな副会長見たくなかった』






というのが正直な気持ちで。




忘れたくても、あの光景が、あの空気が、私の脳内に何回も流れてしまって……。


よく分からないモヤモヤとした複雑な感情が私を支配した。



な、何これ………。
何か胸がモヤモヤする………。





これがいわゆる……。






……む、胸焼けかあぁ!!
そうだよっ!あんな刺激が強いのを見ちゃったから胸焼けしちゃったんだ!!




なんて、自問自答しながらうんうんと頷く私に、

あまりに変な行動をするから、
山瀬くんが『大丈夫?』って声をかけてきた。



あああ!
山瀬くん達がいるの忘れてた!!



「あ、あははは。うん、大丈夫だよ!」



そう言って慌てて笑う私に、
「んっ、そっか」と満足げに笑った山瀬くん。



「水野!ほら、行くよ」

「うんっ」




とにかく、もう考えないようにしよう!!
あと、2日間あるんだ!
頑張れっ、私っ!!!




名前を呼ばれて返事をすると、私はすぐに山瀬くんの所まで走っていった。