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あの後、集合時間である2時前に着いて、ギリギリで間に合ったけど……。
どうしても、あの時の副会長が頭から離れなくて、午後はずっと、山を下りながら考えてた。
けど、行き着くところはやっぱり………。
『悲しい』という感情しかなくて。
副会長はモテモテだから、あんなのは馴れてるんだろうけど……。
でも、やっぱり……できることなら。
『…あんな副会長見たくなかった』
というのが正直な気持ちで。
忘れたくても、あの光景が、あの空気が、私の脳内に何回も流れてしまって……。
よく分からないモヤモヤとした複雑な感情が私を支配した。
な、何これ………。
何か胸がモヤモヤする………。
これがいわゆる……。
……む、胸焼けかあぁ!!
そうだよっ!あんな刺激が強いのを見ちゃったから胸焼けしちゃったんだ!!
なんて、自問自答しながらうんうんと頷く私に、
あまりに変な行動をするから、
山瀬くんが『大丈夫?』って声をかけてきた。
あああ!
山瀬くん達がいるの忘れてた!!
「あ、あははは。うん、大丈夫だよ!」
そう言って慌てて笑う私に、
「んっ、そっか」と満足げに笑った山瀬くん。
「水野!ほら、行くよ」
「うんっ」
とにかく、もう考えないようにしよう!!
あと、2日間あるんだ!
頑張れっ、私っ!!!
名前を呼ばれて返事をすると、私はすぐに山瀬くんの所まで走っていった。
