…副会長、右腕……庇ってるよね…。
ミキちゃんを庇ったせいで、それも急に倒れたから態勢が悪かったのかもしれない。
そんなことを隠すかのように、笑いながら立ち上がろうとする副会長。
だけど、ミキちゃんが急に副会長に抱きついて、
2回目のパニックになることが起こった。
「…さっ、立とうか……っ!?」
「あ、あのさっ!ミキさ、葵くんのこと好きだよ…?だから、
ごめんねっ!庇ってくれたのに…さっき転んだのわざとなのっ」
と言って、ミキちゃんはテヘッと笑って、可愛さとは裏腹に驚くことを口にした。
そんな行動を副会長にするっていうのは、やっぱり驚きの方が勝っていて
(だって、ファンを敵にすることだから…)
は?
何ですと?
あれってわ、わざとだったの!??
なんて、私の頭の中はパニック状態だ。
だけど、全然驚きもしない副会長は、不気味なくらい笑顔のままで。
「…ふーん、そっかー。わざと、こんなことしちゃったんだぁ。
ミキちゃんは本当に悪い子だねぇ…」
で、副会長はというとニコリと笑ったまま、ミキちゃんに負けないくらい物騒なことを口にした。
「…んで、ミキちゃんは俺に何して欲しいわけ」
ミキちゃんの腕を掴むとグイッと自分の方に引き寄せたと思ったら、いつの間にか副会長がミキちゃんの上にいて
クスッといたずらっ子のように笑っていた。
あははは…なに?
ここで何か起こっちゃう感じ??
うわあああああん、止めてええぇ(泣)
でも、そんなの聞こえることなんてなくて、副会長はミキちゃんの顎に手を添えると濃厚なキスをした。
色っぽい顔でキスをする副会長。
副会長の茶色の髪とか
瞳とか指先まで、全てが副会長じゃないみたいに色っぽくて。
呼吸すらも熱を帯びていて、不覚にもドキリとしてしまう。
「…んっ。………っ」
それも、角度を変えながら何度もミキちゃんにキスをするから、静かな部屋には
ギシリという床が軋む音と、リップ音が響いた。
