キャッキャとイチャつきながらも副会長は、湿布を貼った所に手馴れたように包帯を巻いた。
「はいっ、できた♪あんまり、無理はしないでね」
「うんっ!ありがとうっ♪葵くん
えへへっ…なんか、ミキ怪我して良かったなあー」
「んー?何で??痛いのに」
救急箱を直しながら副会長は、ニコニコとご機嫌が良さそうに話すミキちゃんに笑いながら顔を傾げる。
「だってさー、怪我したお陰で、なんか葵くんを独り占めしてるみたいだったから♪」
「あははっ!嬉しいこと言ってくれるねー、ありがとう!」
はあ…
そんなところでイチャイチャしなくても……。
そろそろ、イチャイチャする2人にイラッとし始めたときに
それは起こった。
副会長がゆっくりとミキちゃんを立たせようとしたとき、「キャッ!」と言ってミキちゃんがバランスを崩して
一瞬何が起こったのか分からないけど、
怪我をしているミキちゃんを守るために、副会長はミキちゃんを庇うように倒れたのだ。
えっ!?
どういうこと!??
バタンっと大きな音だったから、思わず私も外に出そうになった。
「い…いてて。大丈夫?ミキちゃん」
「う、うんっ、ミキは大丈夫!だけど、葵くんが」
「あー、うん。ミキちゃんが怪我してないなら大丈夫かなっ」
副会長の上に倒れたまま、慌てるミキちゃんにいつものようにニコリと笑って見せる。
でも、私はその瞬間を見てしまったから知りたくなくても分かってしまう。
