そして数日後、

例の『虚』を隠す為に

丁度良い大きさの

ホワイトボードを買ってきた。


『虚』は

インテリアとしては

良いのだが、

他人に知られると

面倒なのだ。


金具を
上手い具合に折り曲げて
冷凍室の扉に掛けようとした。

あたしは何気なしに

『虚』の感触を

味わおうと指を挿入した。


するとあちら側にも

何かボードらしき物で

覆いが

施されているようだった。



そうだよね、

だって、あたしなんだもの。



でも

こんなものぶら下げたら

ますます風水に悪いかもね。