浅葱色の羽織と共に……─時を越えた誠の愛─沖田総司ver

「あれが江戸から来た侍さんかいな」
「何をしでかすかわからんからなあ」
「横にいる女の子も侍さんなのか?」

町を歩いていると、幾度もそんな場面に出くわしてきた。史実で、新選組は町の人々から嫌われていたということを知っていたけれど、これ程までに嫌われているとは思ってもみなかった。
沖田さんは、そんなことは気にもとめていないみたいだけど。

「沖田さん」
「何?」
「いつもこう何ですか?」
「こうって?」
「町の皆さんの反応ですよ」
「そうだね。特に変わったところはないよ」
「そうなんですか」

これほどの状況で

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