浅葱色の羽織と共に……─時を越えた誠の愛─沖田総司ver

今日は沖田さん率いる一番隊の見廻りに同行していた。




「うわー。凄いですね」
「あいちゃん、はしゃぎすぎ。これは見廻りなんだから」
「あ、すみません。つい……」





現代とは異なる京の町並み。見るもの全てが珍しく、ついはしゃいでしまう。




「というか、そんなにはしゃぐこと?僕にとっては別に普通なことなんだけど」
「沖田さんにとって、当たり前でも私には珍しいんですよ」
「ふーん。やっぱり変わってるよね、あいちゃんって」
「ははっ……」






何度目だろうか。沖田さんから「変わってる」と言われるのは。






見廻りだけじゃなく、日用品だって珍しい物が沢山ある。
その度に「変わってる」と言われ続けた。

その度に苦笑いをして、誤魔化してきた。