タイムスリップなんて信じられないけれど、現にここは新撰組……の


壬生浪士組の屯所なんだ。















それがタイムスリップしたことを意味してる………。













「あいちゃん?入るよ」

返事はなかった。





「クスッ。明日には僕に殺されるかもしれないのに悠々に寝てるなんて、君は凄いよ」


「ん?誰……」
「起きた?ご飯持ってきたから食べてよ」
「あ……」









すべてが悪い夢なら良かったのにって考えてしまう。けれど目を覚ますと沖田さんの顔があってこれが夢じゃないことを示してくれる。








「あ……はい」











沖田さんが持って来てくれたご飯を食べ始めてもなお、沖田さんは私の傍にいた。














「美味しい?」
「はい…あの沖田さんは?」
「僕は後で食べるよ」
「そうですか……」