脱走成功!


 今度こそ、本当に本当に本当に君の瞳に乾杯したい。もう出会う機会がありませんように!


 ああ、李花に会いたい。
 今すぐ会いに行こう。




 携帯忘れてきちまったから、怒ってるだろうな。


 俺は電光掲示板で、李花の家までの道のりを確認した。

 電車の座席に座ると、すっげー疲労感に襲われた。



 藍莉には、隠した正体がある。その情報掴めただけで、十分だ。


 あとは、アイツが何とかしてくれる。



 キャプテンジャックスパイス楽しかったけどな、無理矢理連れて行かれたデートより俺は李花とみたかった。