「夜になったら夜景が綺麗だろうな」 「うん、そうだね……ねえ、淳一」 藍莉の顔が迫る。 睫毛なげぇー 「それよりさ、淳一からキスしてもらいたい」 首を傾げて、おねだりする藍莉に心臓がドキンと跳ね上がる。 「いつも、私からしてるでしょ? 淳一からもしてもらいたい」 いい度胸してんな、この女。 安っぽいメロドラマ見てるみたいな感じで、まるで自分の事とは思えない。 まさか、俺って今が絶好の『モテ期』ってやつなのか?