「善太郎、もう止めて……」 手をどけて欲しい。こんな本音聞きたくない。 わかってる。わかってた。 「ユカリ、頼む。俺のこと、どう思う?」 長い前髪から、鋭い眼差し。 「どう思うって……そんなの聞いてどうするの?」 「わからない。聞いたら人生変わる気がする」 私たち、ずっとコワがってた。 いつか引き離されるかもしれない。いつか終わりが来るかもしれない。 だから、現実を見ないフリして……無駄なことを繰り返してきた。