「よし、淳一再ゲット。ユカリ、契約書だ。気が変わらないうちに拘束しとけ」
「はいはい、でもゼン所長の部下じゃないですよ。あくまでトリックスターズの一階部分を賃貸するだけですからね。はい、淳一くん。ここにサインしてね」
ばあちゃんは、ゼンに向かって「ぐっじょぶ」と親指を突き立てた。
やっぱ共犯か? この野郎……
俺の人生、コイツに出会った時点で狂いっぱなしだな。
それでも何故だろう、深みに嵌るほど快感だ。
「じゅんちゃん、李花も一緒に頑張る」
「ありがとう、でも李花は先ずは子どもの事が一番に考えてくれよ。産めるのは李花しかいないんだから」
「うん、それもそうだね」