「やめるんじゃーっ!!!」
鼓膜を突き破って、脳細胞が死滅しそうなくらいのばあちゃんのデカい声。
俺たちは、折り重なって、動きを止める。
「年寄りの前でイチャイチャするんじゃないと、言っとんじゃ! 淳一!」
「イチャイチャなんてしてねーし、なんで俺だけ怒られるんだよ!」
組み敷いていたゼンが俺の腰に手を回した。
「なんだ、淳一。俺とこうなりたかったのか? 最初から言ってくれたら、いつでも相手するのに」
ゼンの手がスルリと俺の頬を撫でた。
「ぐわっ、ありえねー! 気色悪いことすんじゃねーよ!」
「淳一から抱きついてきた」
「抱きついたんじゃねー! 飛びかかったんだ!」
「きゃー、襲われるー」
「おまえ……棒読みだぞ……」
「うん、ごめん。これ以上気色悪くて、無理」



