ゼンが頬杖をついてニヤリと笑った。
ここがオフィス街のど真ん中のあの所長室だったなら、最高に格好いい笑みなんだろうけど
いくらスーツ姿でも、コタツの傍らで不敵に微笑まれても、なんか可笑しい。
「頑張ったな、必死な淳一はいつ見ても楽しい」
「てめぇが楽しくたって、こっちはちっとも楽しくない! 俺は李花の為に、周りに迷惑かけないように働きたいんだよ!」
「ふーん……はい、採用。ユカリ、書類」
「はあ? トリックスターズで、また働けんのか?」
「まさか、おまえは永久追放した。俺が委任されてる事業主募集の広告に、一人だけ応募があったんだ。これ、見覚えあるだろ?」
「あっ?」
手当たり次第に面接受けたてたから……
郵便物に紛れ込んでいた『事業主募集!』て、ド派手な広告にも食いついた。
何の事業だよ……て、疑いつつも一応履歴書だけ送ったんだ。
その履歴書入りの封筒をゼンが、ビリビリと破り捨てた。



