ばあちゃんが「可愛いのう、体育座りでため息かぁ」と言いながらモジモジした。
だから、キャラ変わってるってば!
ばあちゃん、しっかりしろよ!
「あら、損失なんてないじゃないですか。佐伯さんはお金を受け取らなかった」
「うるさい! 部下に裏切られた、俺のガラスのハートの損失だ!」
「ちょっと、待てよ……ユカリさん。金を受け取らなかったって?」
「受け取らなかったわ。私も自分の元同僚が関わっていたなんてショックだったんだけど……『ヤミ金業者』の首謀者は佐伯さんで間違いないわ。
でも、彼は受け取らなかった」
「そうなんだ……」
「もう金輪際関わりたくないから、脅迫もしない。その代わりに、何もなかったことにしよう……て話をしただけよ」
「爆破は?」
「爆発物は、仕掛けてあったけど……ビルを崩すほどの量じゃなかったわ。床が焦げるくらいのものよ」
あの人なら、どの柱に爆発物を仕掛ければ、ビルに致命傷を与えられるか簡単にわかったはずだ。



