「李花ちゃん、元気だったかな?」
李花は、人形みたいにコクコクと頷いた。
「愛子おばあちゃんも元気そうで、何よりです。お土産にホテルヲータクのグランシェフのホールケーキを持ってきました」
「あらま、嬉しい。善太郎も、元気そうじゃな……」
ばあちゃんが凶器の孫の手を、キュッと握り締めて、目をパチクリとさせてゼンを見つめる。
完璧に目の中ハートマークだよ。
うわっ、キツい。
ばあちゃんのそんな顔見たくなかったぜ。
「淳一は、相変わらず間抜けな面だな」
「ゼン……てめぇ……」
この野郎、俺の苦労も知らないで易々と……



