Tricksters2ッ



 木の廊下を歩いて、障子を開く。


「はい、ばあちゃん土産」


「ほっほほー、たこ焼きか! ぐっじょぶ淳一。座りな」


「おう」



 俺たちは、並んでコタツに足を突っ込んだ。

「あったけー」

「うん、温かいねー。うちもオコタツ買おうよ」



「そうだな……」
  
 退職金はまだ余裕あるし、妊婦は体冷やしちゃいけないって言うしな。

 李花は、ちょっと気まずそうな顔をした。

 気を使わせたことに、また不甲斐なさを実感する。


「李花とやら、その後はどうだ? 体の具合はよいのか?」


「はい、今も産婦人科行ってきました。先生も順調だって言ってくれました」


「李花、ぐっじょぶ!」


 ばあちゃんは親指を突き立てた。ぐっじょぶが、マイブームらしい。

 明日には、そのブームも去ってるだろうけどな。