「ダメよ。パパ、お兄ちゃん。私、このままじゃ香月の家に帰りたくない!」 藍莉……よく言った。 「藍莉は謝ったぞ! トミックカラーズの罪をここで謝罪した。お前たちも、認めろよ!」 俺がそう叫ぶと、横でユカリさんが「相手は香月グループの社長よ!」と言った。 あ、やべ。また威勢よく啖呵切っちまった。 「あー! おまえ! あの時の!」 香月峻が俺を指さす。 こうなったら知らん顔だ。 あとは、ゼン。任せた。