「うちの娘に何をさせた? 汚いぞ! 徳田善太郎!」 「お待ちしておりました。香月社長。アナタからも、うちの社員に謝ってくれませんか?」 髭面の親父と、香月峻は顔を赤くした。藍莉のボディガードたちも、今にもゼンに飛びかかりそうな勢いだ。 「パパ! お兄ちゃん! それにアンディーにマイク! やめて!」 アンディーにマイク? あ、あのボディガードたち。そんな可愛い名前ついてたんだ? 「ぶっ!」 俺が吹き出すと、井上も吹き出していた。両手で口を押さえた。