シュっと音がして車の影からゼンを見た。 「もういい。鍵貸してくれないなら、窓ガラス叩き割るからな!」 伸縮性のある警棒を長くしてかまえたゼンが、上から目線で隠れてる俺をみた。 あ、マジギレした。 ゼンの背後からはメラメラと炎があがってるくらい、怒りのオーラを感じる。 「わかったよ! わかったから、その物騒なもん下ろせ!」