「よくお分かりになりましたね」 「当然だ。愚息の背格好くらい化けていても分かる。車に乗れ。真部淳一も一緒にな」 バレバレじゃん! ゼンが素早く俺の手錠の鍵を開いた。 「善太郎には、失望した。コウヅキ不動産ホールディングスの公共事業の不正入札を調べろと命じてたはずだが、野蛮な奴らに目をつけられおって」 「俺は父さんの尻拭いばかりしてますからね……」 本来恨まれるのは、オマエだろ。と、言いたそうなゼンの鋭い睨み。 コイツがこんな冷たい表情するのを、トリックスターズの皆は知らないよな。