「なるほど、ではそこの受付で所定の手続きをとって下さい」 「はい、ありがとうございます……」 金谷警部は後から来た付き人みたいな男を連れて、慌ただしく正面玄関を出て行く。 よかった……怪しまれずに済んだぜ。 「すみません。これを届けに来たんですけど」 受付の女性警官にビニール袋を見せた。 「はい、ゴッシゴシさんですね。三階へどうぞ」 あれ……? あっさり、スルー? しかも、ゴッシゴシネームが行き渡ってる。