Tricksters2ッ


「ありがとうございます。あの、お気遣いなく……」


 李花は俺の隣で顔を真っ赤にさせていた。


「スーツ姿の淳一くんも素敵ね。李花ちゃんはイケメンの彼氏がいて羨ましいわー、パパも昔はかなりイケメンだったのよ。今はオッサンだけどぉ」



「あ、アハハ……」



 なんて答えればいーか、わかんねーし。



「あら、ごめんなさいね。お邪魔しました。続きはごゆっくり……李花ちゃん、パパには内緒にしといてあげるわね」



 見られてましたか、お母さん!

 知らん顔してくれるのも、親心ってやつではないんでしょうかっ?


 李花は顔を赤くさせたままコクリと頷いた。



 そこ頷くとこでいいのかよっ!


 ま、いーや。可愛いし……