「ありがとうございます。あの、お気遣いなく……」
李花は俺の隣で顔を真っ赤にさせていた。
「スーツ姿の淳一くんも素敵ね。李花ちゃんはイケメンの彼氏がいて羨ましいわー、パパも昔はかなりイケメンだったのよ。今はオッサンだけどぉ」
「あ、アハハ……」
なんて答えればいーか、わかんねーし。
「あら、ごめんなさいね。お邪魔しました。続きはごゆっくり……李花ちゃん、パパには内緒にしといてあげるわね」
見られてましたか、お母さん!
知らん顔してくれるのも、親心ってやつではないんでしょうかっ?
李花は顔を赤くさせたままコクリと頷いた。
そこ頷くとこでいいのかよっ!
ま、いーや。可愛いし……



